天の石屋戸の小竹(古事記と日本書紀)

故(カレ)ここに天照大御神、見畏(ミカシコ)みて、天の石屋戸(アメのイハヤト)を開きてさし籠(コモ)りましき。 ここに高天の原(タカマのハラ)皆暗く、葦原中國(アシハラのナカクニ)悉(コトゴトク)に闇し。 中略
 天宇受賣命(アメノウズメノミコト)、天の香山(アメのカグヤマ)の天の日影(アメのヒカゲ=ヒカゲノカヅラ)を手次(タスキ)に繫(カ)けて、天の眞折(マサキ=ツルマサキ)を鬘(カヅラ)として、天の香山の小竹葉(ササバ)を手葉(タグサ=手に持ち加減のよいほどに束ねる)に結(ユ)ひて、天の石屋戸に槽伏(ウケフ)せて蹈み轟(フミトドロ)こし、神懸(カミガカ)りして、胸乳(ムナチ)をかき出で裳緒(モヒモ)を陰(ホト)に押し垂れき。ここに高天の原動(トヨ)みて、八百萬の神共に咲ひき。 後略
岩波文庫 古事記 倉野憲司校注 1991・6

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On 8月 30th, 2014, posted in: 樹木医アラカルト by KO

食われへんのか・・・

 さて、荒れる天気の仕業ではないのでしょうが、この夏、珍しい(いや、よく見かけることなんでしょうが、私の周辺ではめ・ず・ら・し・い)ものを見かけました。
一昨年伐採した街路樹のケヤキ、株周りが太いので貰い受け丸太ベンチとして利用しました。日照りの日も、雨の日も、風の日も放置され誰からも労りの言葉もなく、ただただ思い尻を支え、朽ちてゆく哀れな株太。そんな株太が灼熱の昼下がり、見事な花を咲かせていました。いきなり咲いたわけではないのでしょうが、日頃から目もかけてもらえない路傍の株太ベンチ、この時ばかりは通りすがる人からジロジロと眺められ、時には触られ、タバコ臭い顔を摺り寄せクンクン臭いまで、 アイドル並みの人気でした。

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On 8月 28th, 2014, posted in: 樹木医アラカルト, 緑と樹木について by KO

オオヤマレンゲの花

平成26年も7月に入り、梅雨明けも間近いある日、オオヤマレンゲの花が見たくなり、山に出かけることにする。
 オオヤマレンゲはモムレン科の落葉広葉樹で、6月から7月にかけて清楚な白い花を咲かせる。
 韓国の国花がムクゲなのに対し、北朝鮮の国花はオオヤマレンゲになっていて、あまり国家のイメージとそぐわない感じがする。
 話が横道にそれたが、近年、鹿害などでオオヤマレンゲは減少していて、各地でレッドリストの指定を受けている。
 近畿では、日本百名山でもある奈良県の「八経ヶ岳」の南斜面に防護ネットで保護されて残っている。植物園などに行けば手軽にオオヤマレンゲを見ることが出来るが、自然の状態のオオヤマレンゲを見ようと思えば、近畿では八経ヶ岳(1915m)に登らなければならない。

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On 8月 24th, 2014, posted in: 樹木医アラカルト, 緑と樹木について by KO

ミッション・インポッシブル in Taiwan

 「暑い・・・。」
 台湾桃園国際空港の建物から出た途端、今まで経験したことのない湿気に襲われた。亜熱帯の空気は、容赦なく全身の肌にまとわりついてくる。
 「きつい仕事になりそうやな・・・。」
 有名資材メーカーT社にお勤めのK樹木医からの依頼で、台北中心部に位置する「大安森林公園」の剪定実習をするために、私は初めて台湾を訪れた。マニアックな性格で有名なS樹木医も一緒である。

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On 7月 21st, 2014, posted in: 樹木医アラカルト by KO

カエデ属の花

 春は華やかなサクラの花に目が行き、他の樹木の花はあまり目に留まらないことが多い。特にカエデの仲間はあまり目立たないこともあり、いつの間にか花が咲いて実をつけています。
しかしよく見れば、カエデ属はそれぞれに特徴があり、春になれば、かわいい花を着けます。そんなカエデ属の花を紹介します。

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On 5月 31st, 2014, posted in: 樹木医アラカルト, 緑と樹木について by KO

オオヤマザクラ

 平成26年4月も下旬になり、大阪ではサクラは既に散ってしまい葉桜を見るのみである。
 そんな中、私は奈良県天川村の309号線を車で走行していた。この道は冬の間は積雪のため閉鎖されていたが、昨日、やっとゲートが開けられ通行できるようになったばかりである。
 車の窓越しには、見ごろを迎えたヤマザクラがあちこちに見える。ヤマザクラは葉の色も様々だが、花の時期も早いものから遅いものまで多岐にわたっている。

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On 5月 6th, 2014, posted in: 樹木医アラカルト, 緑と樹木について by KO

韓国 老巨樹探訪 松廣寺の雙香樹に誘われて

平成26年4月10日、蘂だけになったサクラを車窓から眺めながら関西空港に向かった。往復10,000円の激安航空券をゲットして、韓国の王桜(ソメイヨシ)を見物がてら韓国 全羅南道 順天 松廣寺 天子庵の樹齢800年のビャクシン(雙香樹)を訪ねた。
 釜山 金海国際空港から鉄道、バスを乗り継いで夜の7時に韓国南部の小都市 順天に着いた。予約したホテルは繁華街から離れた山の中の1軒家、タクシーの運転手も名前すら知らない宿泊施設、名前こそホテルだが建物の装いは立派なモーテルである。受付カウンターも双方の顔が見えないように30cm四方の小さな窓。カギとアメニティ袋を貰い照明の薄暗い部屋へ、ダブルベットと広い浴室、男女用の浴着、極めつけはアメニティ袋の中の洗面具に避妊具、ジェル等、六十路をとぼとぼ歩く老爺の一人旅には無縁でしょう・・・。    韓国で安宿は何度も宿泊したが、このようなサービスは初体験、翌日の田舎町のモーテルも同じサービスが、因みに1泊4,750円だった。

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On 4月 27th, 2014, posted in: 樹木医アラカルト, 緑と樹木について by KO

古市古墳群の巨樹と梅を訪ねて

 平成26年3月の講座は、古市古墳群を擁する藤井寺・羽曳野両市に点在する巨樹を求めて歩き、いにしえのロマン・謎・神秘に迫りました。
 案内はNPOおおさかの真田俊秀樹木医にお願いしました。
 午前9時に近鉄高鷲駅前に集合した受講者は11名、総勢14名での開催です。

 藤井寺市から羽曳野市にかけて東西・南北約4kmの範囲に広がる古市古墳群。4世紀後半から6世紀中頃にかけて120基を超える古墳が築造され、現存する45基には、墳丘長200mを超える巨大な前方後円墳が7基も含まれています。堺市にある百舌鳥古墳群とともに、独特な墳墓の築造に膨大なエネルギーを注ぐという、他に類を見ない特異な文化がかつて日本に存在したことを物語る貴重な歴史資産であり、平成29年の世界文化遺産登録をめざしています。

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「台湾大学の樹木QRコード」

先日、国立台湾大学構内をうろうろしていると、全ての高木につけられた樹名板にQRコードが記されていることに気づきました。最近は日本の公園などでもこのようなQRコードがついたサイン(看板)を見かけることがあります。樹木につけられたQRコードの場合は、樹木散策やオリエンテーション用にQRコードがつけられている場合が多いようです。台湾でも同じように樹木の解説などが登録されているのかとiphonで読み取ってみるとびっくり。樹木の診断内容まで記されているではありませんか。
 樹木形状寸法、位置(座標)、樹木の解説、植栽時期などが細かく説明されています。過去の写真も数枚掲載されています。下に添付したのは診断内容の抜粋です。NPOおおさかで実施しているような本格的な診断内容が記されています。活力度判定も掲載されています。
 私は過去に診断したカルテを探すのにいつも一苦労しています。それを考えるとなんと上手な管理方法だと感心しました。何よりも、樹木の前で過去の診断結果が分かると言うのは樹木医にとって便利この上ない素晴らしいことです。
NPOおおさかでも、診断した樹木にこのようなQRコードでの情報掲載を実現していただきたいものです。IT音痴の私には無理ですが。

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On 3月 20th, 2014, posted in: 樹木医アラカルト by KO

大雪の万博公園

 NPOおおさか緑と樹木の診断協会では、NHK文化センター梅田教室から受託し、「樹木医とめぐる巨樹・巨木」という現地講座を毎月(原則第2金曜日)開催しています。

 平成26年2月の開催は、吹田市にある万博記念公園内の樹木を訪ねました。
 案内は万博公園での勤務経験もある大槻憲章樹木医にお願いしましたところ、万博公園の植栽メンテナンスにかかわる信原元樹樹木医と岩井美菜子樹木医も応援に駆けつけてくれました。受講者は9名、総勢14名での開催です。

 ご記憶の方も多いかとは思いますが、大阪万博は1970年、81の国と国際機関が参加して、戦後日本では東京オリンピックに次ぐ国際イベントとして行われました。
 最終入場者数の6421万人は2010年の上海万博までトップであったとのことです。

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On 3月 16th, 2014, posted in: NPOおおさかの活動, 樹木医アラカルト by KO