クスノキ回復処置研究

クスノキ全景

クスノキ全景

 NPOおおさか技術委員会では会員の樹木医技術の向上に向けて、各種研修会を開催しています。室内での講演ばかりではなく、活動の場を積極的に屋外に求め、診断実習や治療実験などフィールドでの実践を積み重ね、日々研鑽をしております。
堺市役所前に、庁舎の建て替え時に整備された約1000平方メートルの広場があります。

 この広場では、市民の交流のための各種イベントが、四季を通じて実施され、広場としての利用が多くされています。緑の少ない中心市街地にあって、ツリーサークルにクスノキが4本植栽されていますが、植栽後5年程度が経過するにも関わらず、下枝がほとんどなくなり、小さな葉も疎らで、色の悪い状況です。

 今回の研修では対象木が4本あり、それぞれがほぼ同じ条件で植栽されており、ほぼ同じ生育状況であることから、樹木医をベテラン、中堅、若手の3世代に分け、1本を無処理の対照区として、診断治療の成果を競うコンペ方式で実施しました。

クスノキ比較対照

クスノキ比較対照

 平成22年4月に診断と治療を2日に分けて実施しました。市民広場はインターロッキングで舗装されており、全面に旧庁舎の解体時に発生した再生砕石が使用され、ツリーサークル内は多孔質の人工土壌が植栽基盤として採用されていました。

 治療は主に土壌改良で、それぞれのチームが思い思いの土壌改良資材を持ち寄り施工しました。

 施工後、8か月が経過しますが、外観を見る限り、生育は旺盛で、葉の色つやも良くなってきています。数年間の経過観察を経て、結果を公表していく予定です。ご期待を。

 NPOおおさか緑と樹木の診断協会では、各種生育不良樹木の樹勢回復事業を実施しています。ご相談は専用フォームからどうぞ。