「情報の交換と共有とボケ封じ」

 平成27年4月、韓国の桜を見に慶尚南道の鎮海と河東に行ったついでに、韓国の若手樹木医集団が治療したという天然記念物第289号 妙山面のアカマツ(樹齢400年、樹高17.7m、幹周6.15m、樹冠幅 東西南北25m)を見に行った。
 都心からかなり離れた山村(二、三軒しかない邑)のやや窪んだ畑の中に生えている。

 

天然記念物第289号 妙山面のアカマツ

天然記念物第289号 妙山面のアカマツ

 

 遠望すると中央の枯れた幹が鶴首で、正に羽休みをする鶴の容姿に似て美しいアカマツである。
 今日は天然記念物を紹介するのでなく、韓国の樹木管理などに関する文献、書籍、資料に私たちが常日頃参考、お世話になっている日本の文献などが参考引用され、情報の交換と共有が成されていることを紹介するものである。樹木保護に関する治療、樹勢回復などに関する知識、技術がよく似ており、天然記念物を探訪するたびに気にかかっていたので、数冊の書籍、図鑑を読んでみた。私の手元に韓国の森林学者、樹木医並びに樹木病院の関係者が著した図鑑、探訪紀行本などがある。その末尾の参考文献欄には引用した文献の一覧があり、その中に私たち馴染みの文献名が散見できる。

 

ソウル大学樹木総合病院 羅・李教授著の造景樹 病害虫図鑑(左)と若手樹木医著の樹木病害虫図鑑(右)

ソウル大学樹木総合病院 羅・李教授著の造景樹 病害虫図鑑(左)と若手樹木医著の樹木病害虫図鑑(右)

 

造景樹・病害虫図鑑の参考文献欄の一部

造景樹・病害虫図鑑の参考文献欄の一部

 

 

 文中に出てくる単語は当然日本語でなくハングル表記され、横に辞書さえあれば翻訳はさほど困難な作業ではない。ただし樹木名、病害虫名は標準的な韓国語学辞書には記載されていない場合が多い。しかし樹木名など学術的な名前には学名を持ちローマ字表記された学名を基に訳し理解できる。昨日も若手樹木医が著した「樹木医 樹木の治療を話す」は樹木の病気、害虫による症状、治療、樹勢回復処置方法を一般人向けに書いた本である。その中でグンバイムシが「防牌」と書かれ字面から理解できるが、モモガラスガと書かれた害虫名があった、辞書にも出ていなく拙い韓国語能力の限界を思い知らされたが、幸いにもハングル表記の横に学名があり、学名からコスカシバと判明、ハングルを直訳するとモモ○●ムシでとてもコスカシバとは理解できない。国の言葉によって表記の仕方がこのようにも違いものだと痛感した。言語は慣れというが専門用語は一般会話の中で使われないので書籍、資料で勉強しなくては身に付かない。
 いずれにしても何事も精進しようと思えば国境の垣根なしで情報の交換と共有をしなければならない、そのためには母国語以外の語学を知ることが大切であり、もう少し若いうちに他言語に慣れ親しむべきと反省しきりの六十路である。因みに他言語を学ぶとボケ封じになるとか・・・
 なんとも支離滅裂な文章になった、熱帯夜による寝不足のためか、それともボケが・・・、
 読者の皆さん、ごめんなさい。
 日韓樹木文化・老古樹研究協会 浅川

On 8月 9th, 2015, posted in: 樹木医アラカルト by KO
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