豪雨からの脱出(その5) ありがたい樹木医仲間。

 平成26年8月4日の月曜日、仕事で約束を入れていたお客さんに電話を入れ面会をキャンセル。あちこちに電話連絡を済ませた頃、国道55線と国道194号線だけが開通しているという情報を得ました。国道55線は海沿いを走り室戸岬を経由して徳島県に抜けるルートです。194号線は山越えし瀬戸内海側に抜けるルートです。愛媛県西条市につながります。
 ホテルのフロントで確認すると「55号線の方が平坦な道なので安全です。強風や高潮ではなく豪雨だけが問題なので海沿いの道の方が安全です。」との話です。車で来られている観光客は関西の人が多く、山越えの愛媛県に入る194号線より、55号線で徳島を目指す人が大半です。私も55号線で帰ろうと思いましたが、ふと、高知県樹木医会で私と同期生のHさんを思い出し電話してみました。

 Hさんは高知県の支部長を長年されている方で信望の厚い樹木医です。Hさんのアドバイスは次ぎのようなものでした。55号線の室戸経由はすごく遠回りになる。普通に走っても徳島に抜けるのに4時間かかる。今日だと6時間では県境を越えられないだろう。また、降雨量が80mmを超えると通行止めになる箇所がある。そうなると立ち往生になる。
 山越えの194号線はつい最近、全面的に整備された。一番の難関は立派なトンネルが開通している。車線幅も広くなって走りやすい。山は広葉樹林帯で斜面崩壊は少ないはずだ。山を超えると雨は少なくなる。瀬戸内側にでれば道路はなんら問題なくなる。大阪と逆に向かうように思われるが、194号線で西条市まで出なさい。とのアドバイスを頂いた。
 そして一言「万が一崖崩れに巻き込まれでもしたらすぐに電話ください。樹木医会高知県支部会員で重機をもって駆けつけるから安心しなさい。」とのお言葉。何よりも心強い励ましでした。樹木医同期生はありがたいものです。

 


 ホテルの窓から見た高知城と山並み。雲に覆われ山は見えない。普通は山越えではなく海側の国道55号線を通って大阪に帰るだろうが、H樹木医のアドバイスにより山越えの国道194号線を雲の中をかき分けるように進む。不安はあったものの広い道でストレスは少なかった。

 H樹木医のアドバイス通り、国道194号線で山間部を抜け約3時間で瀬戸内側に抜けることが出来ました。瀬戸内側は曇ってはいるが全く雨の影響はありません。高知県の豪雨がウソのようです。西条市から四国高速道路に乗り、坂出から瀬戸大橋を渡り、岡山県にでて、山陽道を通って大阪に帰ってきました。
 途中ラジオの道路情報を聞いていると、55号線室戸岬周りの道は、結局一時通行止めになったようです。高知県を抜けるのに6時間以上は要したはずです。
 H樹木医ありがとうございました。日本各地に樹木医仲間がいることが、どれほど心強いことか、改めて人との付き合いは重要だと考えさせられた次第です。

 笠松 滋久

On 9月 19th, 2014, posted in: 樹木医アラカルト by KO
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