先月、日台合同樹木研修会が台湾の台北市であり、平成25年9月12日~15日の4日間、台湾に滞在し、いろいろな樹木を見てきました。その中の一部を紹介します。

 まず、台北市中で見た樹の紹介です。
最初に「水黄皮」という樹です。台北市内の公園等に植栽されています。マメ科の樹木で熱帯地域から亜熱帯地域で多く見られる樹木です。マメ科特有の奇数羽状複葉の葉を付けていて、花は清らかな香りがあります。実は油を多く含み。灯油や潤滑油と利用されてきました。

 

水黄皮

水黄皮

 

水黄皮の花

水黄皮の花

 

 次に「鳳凰木」という樹です。街路樹や公園などに植栽されています。「鳳凰木」はマメ科の落葉高木でマダカスカルが原産ですが、台湾の風景にもよくなじんでいます。葉は優しい黄緑色をしていて、涼しげで、「ジャカランダ」の葉にどことなくよく似ています。日本では沖縄にいくと見ることができます。

 

鳳凰木

鳳凰木

 

鳳凰木の花

鳳凰木の花

 

 3番目は「海檬果」です。和名は「ミフクラギ」いい、公園などに植栽されています。キョウチクトウ科の常緑高木で、「オキナワキョウチクトウ」とも言います。
 この樹は非常に強い毒を有し、樹の傷に触れた手で目をこすると腫れることから、沖縄方言で「目脹ラ木」(ミクラフギ)と言われ、これが和名となりました。かっては、この毒で魚を採っていたそうです。

 

海檬果

海檬果

 

海檬果の花

海檬果の花

 

 4番目は「白千層」(ハクセンソウ)と言う樹です。「白千層」は台北市内の街路樹でよく見かけることができ、公園や庭にも植栽されています。フトモモ科の常緑高木で、樹皮がボロボロとめくれることから「脱皮樹」とも呼ばれます。葉からは油が精製され、ユーカリによく似ているなと思いました。

 

白千層

白千層

 

白千層の花

白千層の花


 5番目は、「矮性仙丹花」です。日本では「サンタンカ」と呼ばれ、鉢花で出回っているのでよく知られています。アカネ科の常緑低木で、たいへん種類も多く、花色もさまざまです。沖縄では露地で普通にみられ、「オオゴチョウ」「デイゴ」と並び沖縄三大名花のひとつに数えられています。

 

矮性仙丹花

矮性仙丹花

 

矮性仙丹花の花

矮性仙丹花の花

 

矮性仙丹花の黄花

矮性仙丹花の黄花

 

 まだまだ、紹介したい樹はありますが、とりあえずここまでで第1回はおしまいです。

        真田 俊秀