NPOおおさか緑と樹木の診断協会では、NHK文化センター梅田教室から受託し、「樹木医とめぐる巨樹・巨木」という現地講座を毎月(原則第2金曜日)開催しています。

 8月の講座は、高野山に在住する日本樹木医会和歌山県支部長の山本聰洋樹木医の案内で高野山の大杉林とブナ原生林をめぐりました。下界では連日、猛暑日でしたが、高野山の涼しさに期待して、受講者は15名、総勢19名での開催となりました。
 高野山は、今からおよそ1200年の昔、弘法大師(空海)により、真言密教修繕の地として開創され、2004年7月7日、「紀伊山地の霊場と参詣道」という名称でわが国12番目の世界遺産に登録されました。

 

 

南海高野線極楽橋からケーブルカーで高野山へ、南海りんかんバスに乗り替え「奥の院口」に集合しました。

 

 

 

 山本樹木医のガイダンスの後、誰もが知っている有名人や有名企業のお墓や大杉林を観察しながら石畳の参道を行きます。奥の院弘法大師御廟までの約2キロにわたって樹齢500年を超える巨樹・巨木がこれほどの密度で生育している状況は圧巻です。
 弘法大師御廟を参拝、お大師さま信仰の聖地である付近は脱帽、撮影禁止でした。

 

 

 

 

 

 

 ここから標高1004mの摩尼山山頂を目指します。
 あまり急峻では無い山道との案内でしたが、それなりに山道です。
 けれども、休憩と給水を十分に取るペース配分ですから楽しい登山です。

 

 


 ありがたいことに受講生から凍らせたグレープフルーツが差し入れられました。

 

 

 こんな怖いのも居ましたけど。

 

 

 

 

 来た道ですが、下山も楽しく植物観察、摩尼山の天然林の中を帰路につきました。

 

 

 今回のコースで説明を受けた主な樹種は
高野六木のスギ、ヒノキ、コウヤマキ、モミ、ツガ、アカマツの他、ノリウツギ、クロモジ、シロモジ、ヤマシグレ、ヤマアジサイ、スズタケ、ホオノキ、サルナシ、アセビ、ナンキンナナカマド、ミヤマシキミ、ミツバツツジ、シラキ、ソヨゴ、コウヤボウキ、ナガバノコウヤボウキ、ウリハダカエデ、イヌブナなどでした。

「樹木医とめぐる巨樹・巨木」はNPOおおさかに所属する樹木医を初め、近畿の各樹木医によって大切に守られている各地の巨樹・巨木をめぐります。詳細についてはNHK文化センター梅田教室(担当:尾藤)までお問い合わせください。